山中コンサルティングオフィス

MD Watching

  • 2019年(第37回)毎日ファッション大賞
    2019年(第37回)毎日ファッション大賞。今年も推薦委員を務めさせていただきました。受賞者は以下の方々です。 大賞 :森永 邦彦(ANREALAGE) 新人賞・ 資生堂奨励賞 :岩井 良太(AURALEE)  鯨岡阿美子賞:鈴木 淳(台東デザイナーズビレッジ村長)… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2019-11-09
  • 「心斎橋大丸本館」はポジティブなハイ…
    1ヶ月ほど前に見に行ったのですが、「心斎橋大丸本館」についての所感を書きたいと思います。そのきっかけは、明日オープンする「渋谷スクランブルスクエア」の内覧会で、東急の取り組みを見たからです。 百貨店の業態開発は、今「平場のスピンアウト業態」と「ハイブリット百貨店」が主です。「渋谷スクランブルスクエア」での東急の取り組みは「平場のスピンアウト業態」で、他には伊勢丹の「伊勢丹ミラー」や「イセタンサローネ」、高島屋や大丸や食品館などがそれに当たります。 一方「ハイブリット百貨店」は、SCと百貨店が一体化した商業施設がそれで、日本において始祖と言われるのが、東急百貨店の「シンクス」でしょう。その後、環境が厳しい百貨店にとって生き残り策として数々の百貨店が、仕入れ部分を圧縮し貸借スペースを増やしてきました。 しかし、それらの多くはネガティブな要素のもの。百貨店の器に、ロードサイド業態や郊外モール業態入っているものが多く、「これで百貨店なのか・・・」と思った顧客も多いと思います。 それらに対して「心斎橋大丸本館」はとてもポジティブ。仕入れと貸借をミックスしてこそできる編集を楽しむことができます。仕入れだと、百貨店ならではの「婦人服一部」「婦人二部」といった、百貨店の組織別にフロア構成になりがちで、服のフロアは服ばっかりにんなりますが、それぞれのフロアのテーマに沿って衣食住飲がミックスされ、ストリートを歩くような発見がありました。グレードは上グレードばかりですが、最寄り品、買い回り品、専門品をミックスしていますので、敷居も高くありません。 同店を指し「百貨店ブランドがほとんどない」と嘆く人もいますが、「百貨店チャネル」「量販店チャネル」「専門店チャネル」という概念こそ昭和の日本のもの。世界を俯瞰して見てみれば、今や意味がないということがわかります。このポジティブな事例がさらに、チャネルと業態の垣根を低くしていくことでしょう。 … ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2019-10-31
  • 東急百貨店の挑戦
    小売業界人にとって、渋谷スクランブルスクエアの目玉は、東急百貨店が東横店を閉じて専門店業態を同館内に5区画出店したことでしょう。 その5区画とは、1階、地下2階のフードゾーン、4階のファッション業態「428-224(シブヤ224)」、5階の靴・婦人雑貨「+Q(プラスク)グッズ」、6階の化粧品「+Q(プラスク)グッズ」です。 デパ地下や化粧品売り場、靴・婦人雑貨という平場スピンアウト業態はこれまでにノウハウを生かしており、MDは盤石でしょう(5、6階という立地は不安要素が残りますが)。 挑戦と言えるのは、4階のファッション業態「428-224(シブヤ224)」です。銀座の東急プラザに出店した「ヒンカリンカ」よりぐっと、周辺になじませたイメージ。インポートセレクトの「マギークープ」、集英社オンラインのスピンアウトである集英社「フラッグショップ」、「ワイズ」などの4つのブロックで形成。ここも百貨店のブランド平場がスピンアウトとも言えます。展開商品は、同館の中では少ないベターグレードのミッシー狙いで、テイストやカルチャーはわざと外した編集。プレスリリースにある「一人の女性の様々な『顔』のスタイリングを提案」ということなのでしょうが、開店以降、ポップアップコーナーを生かしてどのように磨きあげていくのか見ものです。   ★SNSでも情報を発信しています… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2019-10-29
  • デジタルとフィジカルが融合「ナイキラ…
    「渋谷スクランブルスクエア」の中で一番楽しみにしていたのが「ナイキライブ(NIKE LIVE)」。 「渋谷スクランブルスクエア」の「ナイキライブ(NIKE LIVE)」は、ロサンザルスに次いで2店舗目。店舗周辺のナイキメンバーからの意見や会員データを元に、よりその顧客ニーズに対応するサービスを展開し、プロダクトや体験を提供する店。圧倒的グローバルブランドのマーケットイン型業態と言えます。 ということで、内覧会で真っ先に向かいました。アプリ「NIKEアプリ・アップリテール」を使用した取り組みは唸ることばかり。その中でもスゴイと思った取り組みをご紹介したいと思います。 1.ロケーションに合わせた鮮度高い品揃え ローカル特性に合わせたマーケット・イン型業態であることを象徴する取り組みが、個店対応MDです。東京のナイキメンバーの情報をもとにした商品構成を2週間に1回展開。鮮度高い地域密着型MDを実現していくことです。   2.来店しただけでもらえるギフトマシーン「NIKE… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2019-10-27
  • 「天空の庭園」を備えた渋谷スクランブ…
    昨日、東急とJRがジョイントして開発した「渋谷スクランブルスクエア」の内覧会に行ってきました。世界の小売トレンドキーワードに合致する取り組みが多く、今後の参考になりました。今回から数回に分けてレポートしていきたいと思います。 まず最初に感じたのは、多様な客層に対応できる館だということ。商業施設には様々な客層が訪れます。「混じり合い、生み出され、世界へ」というコンセプト通り、同館はその全てに対応したテナントミックスが魅力です。 B2-2Fは、周辺就業者、近隣住民に対応するフロア。高付加価値な生活商業を集結しています。3-8Fは買い回り客に対応したファションフロア。中でも3F、4Fはラグジュアリーブランドの新業態もあり、海外からのデスティネーションにもなりそうです。9-11Fは、カルチャー関連業態を集結し、男性客や年配客、ファミリー客などのニューノーマル消費へ対応しています。 そして、この館の売りは屋上展望台「渋谷スカイ」。展望台というより、天空の庭園です。空とシームレスに見える設え、リラックスできる設備などがあり、東京の観光スポットして国内外の観光客をパワフルに動員することでしょう。 商業施設には「主力となる商業施設」と「補完となる商業施設」があります。かつての百貨店が主力で、駅ビルや地下街が補完でしたが、この「渋谷スクランブルスクエア」はまさに主力の商業施設です。東急東横店があった場所にこのような商業施設ができたことで、時代の流れ、今のトレンド、メインプレイヤーの交替など、色々なことを考えた日でした。     3Fのジバンシィは、シーズンごとに内装が変わる… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2019-10-25
  • ファッションは本来楽しいもの
    「ファッションは本来楽しいもの」。ファッション業界の中にいると、そんな当たり前のことを忘れることあるように思います。 「出かけるために何を着るか」。場所や会う相手を考え、自分をどう見せたいかを考えて服を選ぶ。その服を選ぶ過程で、イメージをもっと具現化するものが必要な時に買い物をする。それを楽しむ。それがファッションだと思います。 また、他に大事なことがあり、ファッションに時間をかけたくない。でも好きなものを着たい。好きなブランドだったり、着心地がいいものだったり、愛着のあるものだったり、これも楽しんでいるのではないかと思います。 こういう生活者に寄り添うことができるのがファッションビジネスなのではないでしょうか。しかし、作り手や売り手が、生活者のムードや世の中の動きを理解しないと、意図せず生活者を裏切ることとなります。そして、売りに走るばかりに、消費者に不利益を与えることもあります。このことを繰り返し、ファッションに携わる人たちがファッションを楽しめなくなるのは悲しいことです。 「ファッションは本来楽しいもの」そして、「そのファッションを届けることも楽しいこと」を忘れずに業界をより良くしていきましょう。 ファッションの楽しさともに社会問題を訴えた「マルニ」2020春夏メンズコレクションショー ★SNSでも情報を発信しています https://www.facebook.com/yamanakaconsulting https://twitter.com/takeru_yamanaka… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2019-09-30
  • なぜファッション業界人がファッション…
    「個性」を表現するため、または「自分をどう見せたいか」というニーズに対応して市場を広げてきたファッション業界。   そして今尖った個性を見せたいと思う層は減り、「人」や「コト」、そして「環境」とつながるための消費を優先するようになっています。そこで、「コト」にまつわるビジネス、コミュニティに関心が移っており、ファッション企業も参入していっています。 その結果「ファッション疲れ」「ファッションにこだわるコト自体がダサい」などの声がファッション業界に従事する人からも聞こえてきます。確かに、かつてのファッション業界のようなことはなくないですが、それでもファッションの楽しみは人にとって大事なのではないでしょうか。 私の周りにはファッションが好きな若者たちがいます。ファッションウィークの取材仲間、服飾大学の学生たち、クライアント企業の若いスタッフたち。彼のファッションを見るキラキラした目を見ると元気が出ます。 私ぐらいの年齢と大きなトレンド変化を何度も経験していますから、世の中で新しいと言われていれるファッションも既視感があるのは事実です。しかし、それらを見る若者たちの反応を見ると違って見えるとくるから不思議です。 「今の若者はファッションに興味がない」と言いますが、私が大学生の頃も興味がある友人は一部でした。私が行っていた大学はその時期最もファッショナブルと言われてましたが、全体のレベルは今と比べものもならないくらいダサかったと思います。流通や情報のシステムが進化して、今は誰でも平均的なお洒落が出来るようになって、そこにお金や労力を費やす必要がなくなっただけだと思います。 業界人が、業界をディスるのは、生産や販売の裏側が見えるから。それをSNSなどでディスるのではなく、それぞれの仕事の中で改善していってもらいたい願うばかりです。  … ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2019-09-28
  • ファッションウィークとエシカル
    2020春夏コレクションのファッションウィーク真っ只中ですが、今シーズンはエシカルな取り組みが多く見られます。 そのアプローチは、それぞれのファッションウィークによってちょっと違うと思います。まずは、ロンドン。私がエシカルファッションという言葉を知ったのは、ロンドンのデザイナーを通じてだったと思います。ステラ・マッカトニー、ヴィヴィアン・ウエストウッド、クリストファー・レイバーンなどのビッグネームの他、若手デザイナーたちも動物愛護、環境問題、フェアトレードなどに取り組みクリーエションを発表していました。そして、日本でもエシカルファッションという言葉が広がった頃、ロンドンではもはやエシカルということはクリエーションの中で重要な要素であるとともに、前面に押し出すというものではなくなっていました。ロンドンではクリエーションとエシカルが融合しているように思います。 デザインと生産が融合したことによって、ファッションキャピタルとしての存在感を強めたミラノにおいては、素材づかいや生産背景の抜本的な改革が進んでいます。ロンドンやNY、北欧は厳しい消費者目線によってファッションによってエシカルが進んだのですが、イタリアは世界のラグジュアリーの生産地であることが大きな影響を及ぼしたのでしょう。そして、イタリアは地元意識がとても強い国。グローバルな生産ネットワークに対して異を唱えるブランドがとても多いように思います「バックトゥローカル」という切り口でエシカルが広がっているようにも思います。エシカル中国も世界のアパレルの生産地ですから、今後エシカルな生産が広がっていくことを期待したいと思います。 パリでは、ラグジュアリーとエシカルの両立をいかにするかということに悩んでおり、特にファーフリーについては賛否両論となっています。ただ、ダイバーシティや伝統技術の継承という点では進んでおり、服飾文化の最高峰の都市であることを感じさせます。 そして、東京。まだまだこれからでしょう。ただ、先シーズンあたりからクリエーションとの融合を試みる例が出てきています。来月の東京ファションウィークでどのような取り組みが現れるのか楽しみにしたいと思います 【あわせて読む】東京FWとエシカル   廃墟となった工場でショーを行い、工業主義へのアンチテーゼを表現したエルメネジルドゼニア(2020春夏ミラノメンズ) ★SNSでも情報を発信しています… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2019-09-27
  • 服とギルトフリー
    小泉環境相とスウェーデンの活動家グレタ・トゥーンベリさんの国連の演説などサステナブルに関する報道が続いています。言うまでもなく、アースコンシャスやサステナブルに関する意識は高まっていますが、ファッションではどのようなことができるかということが業界での課題となっています。 服を作り、売ることに全力を傾けているのがファッション業界ですから悩ましいことでしょう。ファーフリーなどの動物愛護、エコファーや原料栽培などによる環境への影響、ポリエステルなどの洗濯によるプラスチック汚染など、数々の問題が指摘されています。 日本の消費者は現段階では、そのあたりに対する意識がまだまだと言われていますが、これから厳しくなることはあっても、甘くなることはないでしょう。 そこで、「ギルトフリー(罪悪感のない)」な消費活動を実現できるよう、企業が努力することが大事だと思います。自分のときめきのために買ったり使用したりしたアイテムが、環境に悪い影響を及ぼすことを知った時、その企業に対してどんな気持ちが起きるかを想像しなければなりません。 以前から「エコやオーガニックは売れない」と言っていたプロは多いですが、これからは「売った後」を考え、どうやったら「エシカル(倫理的)」なファッションを届けることを考えなければならないでしょう。 ただ、ファッションで「エシカル」を前面に押し出すとしらけてしまいます。ファッションとしてのときめきは大事にしながら、そのベースに「エシカル」があるというアプローチが大事だと思います。   2019年のミラノメンズでのステラマッカトニーのプレゼンテーション。エシカルファッションの第一人者のステラはデモもハッピームードで。 ★SNSでも情報を発信しています… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2019-09-25
  • グローバルスタンダードと中華スタンダード
    先日、中国に講演をして参りました。中国に行くのはなんと7年ぶり。そして講演の地、広州は9年ぶり。日本でも10年ひと昔といいますが、中国のスピードを鑑みるとふた昔ぐらいぶりという感覚でしょうか。以前は毎月のように行っていた中国。どのように変わったか興味津々でした。デジタルやグローバル化がさぞや進んでいるのだろうと。 確かにデジタルは進んでいます。デジタルサイネージはあちらこちらで見られます。(自分でお金を払う機会がなかったのですが)決済もアプリやQR決済も進んでいるようです。そして、都市部の人々は多くの買い物をECで済ますとのこと。年配のビジネスマンもそのように語っていました。 私がびっくりしたのは空港。トイレの「滑ります注意」の文字は、プロジェクターで照射。イミグレで日本語のパスポートを出すと、「日本語」のアナウンスが流れたり(多分AIによる多言語対応)…。まさに映画で見た世界です。 この辺りは次に行った時にもう少し掘り下げます。   そして、グローバル化については、進んでいるのかそれとも進んでいないか判断つきませんでした。グローバルではスタンダードになっているもので定着しているものとないものがあるように思います。 例えばショッピングバッグの紙袋切り替えは進行中ながら、使い捨てのプラスティックへの意識はまだまだ。「エシカルファッション」など時期尚早と言っていました。ショップの英語表示が増えたように思いますが、英語を話す人はまだまだ少ない(というより前より減っているような)。スマホの翻訳アプリで会話をすることが多かったように思います。 このことを帰りの飛行機で考えたのですが、中国は独自のスタンダードをつくりあげようとしているのではないかと。思えば、googleもtwitterもInstagramもFacebookもLineも使えなかったり、日本や韓国とは違い外来語も少ない中国ですから独自のスタンダードをつくりやすいのでしょう。そしてそれを中国国内だけでなく、アジア全体に広げていこうとしているのかもしれません。 そうすると日本や欧米では当たり前のことが中国では当たり前でないことが、増えていくように思います。香港のデモについての感想も、日本のマジョリティの感想と真逆なものでした。 グローバルスタンダードと中華スタンダード。10年前はグローバルスタンダードへ近づいていたように感じていましたが、今はその逆のようにも感じます。アジアでビジネスをしていく上ではその両方を知ることが大事だと再認識しました。… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2019-08-31
  • 「京都ならでは」、「京都だからこそ」…
    先日、久しぶりに京都の街をまわりました。しっかり見て回ったのは3年ぶりです。その間に京都も変わりました。インバウンドが爆発的に伸び、対応するホテルや観光商業ができており、商業の見どころも増えています。 以前の京都の商業は老舗や名店そして世界や東京のブランド進出が話題となっていました。しかし、その様相が変わっています。「京都ならでは」、「京都だからこそ」の店が生まれています。 「京都ならでは」の例をあげるとすると、京都の町並みに溶け合うような店舗デザインの店でしょう。以前から京都では景観に配慮した外観の店を出すチェーン店や京都のヘリテージに敬意を払って店をつくるデザイナーたちがいました。ただ、それらの店はどちらかというと河原町四条や烏丸あたりの繁華街に店を構える例が多く、個店での取り組みでした。 しかし、ここ数年増えているのが祇園地区。特に花見小路周辺に店を出しているようです。大丸の店外物件としてオープンした「大丸京都店祇園町家」は「エルメス」の出店で話題を呼びました。そして、「フランフラン」も新業態「マスターレシピ」を花見小路からちょっと入ったところにオープンしました。1990年代以降OL向けの軽家具で人気を博した「フランフラン」ですが、こちらの店は匠の技とデザインが光る伝統工芸品を集めた店。お茶屋のような外観、森田恭通氏が手がける内装共に「京都だからこそ」の大人な買い物体験を味わえる店です。   写真:今はウブロが出店「大丸京都店祇園町家」 写真:フランフランの新業態「マスターレシピ」  … ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2019-08-31
  • ロンドン五輪後にオープンした都心商業2選
     今回は五輪後開発の事例として2つの都心商業事例をお伝えしたいと思います。2017年に生まれ変わった「オールド スピタルフィールズマーケット」、2018年オープンの「コールズドロップヤード」です。   ■「オールド スピタルフィールズマーケット」  前回の記事でお伝えした通り、ロンドン都市部では今も開発が行われています。五輪のヘリテージの一つとしてあげられるイーストエリアの開発。それは現在も進行中です。あちらこちらで工事中、そしてどんどんピカピカなビルが建っていく様はエネルギッシュです。その一方かつてのダウンタウンの風情がなくなっていくことに寂しさも感じます。  そのようなイーストの開発では、往時の面影を残しつつアップスケールしてリニューアルした商業施設もあります。それが、「オールド スピタルフィールズマーケット」です。ここは、300年の歴史を誇るマーケットです。掘り出しものが見つかるマーケットしてして君臨していましたが、その後観光客が押し寄せ、目利きの地元客からすると「質が落ちた」とも言われていました。  そのマーケットをリニューアル。オープンとエンクローズドのハイブリット型SCとなっています。マーケットは、ファッションやファッショングッズ、中古レコード、フードなどの屋台が集積。インディーズデザイナーの屋台なども出店しており、宝探しのような買い物を楽しめます。そのマーケットを囲むような形式で、「シャネル」や「ラグ&ボーン」、「ユニクロ」、「ルルレモン」などの人気ブランドのショップが出店しています。ビッグネームとインディーズのハイブリットとも言えるテナント構成も参考になります。 … ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2019-08-30
  • 五輪が招く都心商業開発とその後
    6月から8月は、欧米、中国、関西と出張が多く、各都市のマーケット情報をアップデートできました。そこで、各地で感じたことを4回に分けてお伝えしてきます。まずは、五輪と都心商業開発の関連性についてです。 東京2020に向けて都心商業の開発が進ますが、それは五輪が決まったNY、パリも一緒です。前回はお伝えしたNYのハドソンヤーズなどは象徴的な開発です。どの街も混乱とともに活気があり、今日より明日、明日よりその先がもっと良い未来になるようなムードに漂っています。 ただ、その後はどうなるのでしょうか?様々な新興国の五輪後不況が報じられ、五輪後への不安も広がります。五輪前には投資が集まり、五輪が終わった途端投資が打ち切られ、そしてインバウンドが落ち込み不況が起きるというのがその不安の素ではないでしょうか。 そこで、解決のヒントとなるのが2012年に五輪が開催されたロンドンでしょう。元々、NYと世界一の座を争うロンドンですが、五輪後も開発が進んでいます。五輪によって様変わりしたのがロンドンのイーストエリア。貧しく治安が悪かったエリアが、トレンド最先端の街になったことはもはや有名ですね。このエリアの開発は現在も進んでおり、今も投資が集まっている様子が見てとれます。 なぜロンドンは今も投資が集まっているのか。元々の都市パワーもあると思いますが、それまでの開催地での失敗事例を踏まえて、五輪をゴールとせず五輪後の開発計画をしっかりと立てて展開していったからでしょう。 その後も外国人観光客は増加。むしろ、混雑や滞在費の高騰を避けて五輪開催時が落ち込んだという驚きの事実も。五輪を挟んだ観光施策が実を結んだのでしょう。 東京2020もその後の大阪万博につなぐため、国全体としての施策がどのように展開していくか気になるところです。 今も開発進むイースト地区 ★SNSでも情報を発信しています… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2019-08-28
  • 2019NYレポート4 ハドソンヤーズ「ショ…
     今回の視察目的の一つが「ハドソーンヤーズ」。「ハドソーンヤーズ」は、ミッドタウンの西側にある大開発エリア。まだ第一期オープンですが、商業施設「ザ ショップス アンド レストラン アット ハドソンヤーズ(以下ショップス)」がオープンしましたので、チェックしてみました。  「ハドソーンヤーズ」と言えば、ヴェッセル。「ショップス」は、NYの新たなランドマークとして人が集うこの施設を見下ろすように立っています。この「ショップス」の見どころは、これまで商業施設にテナントして入ることがなかったような業態があることです。  その代表が、「3DEN(エーデン)」。課金式のラウンジです。日本では、ラウンジというと様々なものを指しますが、ここにあるのは空港の航空会社ラウンジのようなもの。アプリをダウンロードし決済機能を設定したら、30分6ドルで理由できます。アプリのバーコードを読み取って中に入り、仕事をするもよし、食事をするもよし、横になることも、シャワーを浴びることもできます。また、大きな窓からは「ヴェッセル」を見上げることができ、観光気分も満喫できます。日本では、コワーキングスペースやネットカフェの派生系で類似のものがありますが、ここまでリラックスできて豊かな気持ちになれるところはまだないと思います。 ■エーデン… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2019-07-31
  • 2019NYレポート3 百貨店も変わる
     アマゾンが様々な挑戦をしている間、百貨店を始めとする伝統的小売業もデジタルやデータ軸で様々なトライをしています。中でも特筆するのは、ノードストロームでしょう。  日本の流通業界では、かつて「サービスが伝説になる時」という本で知られる高級百貨店「ノードストローム」。現場への権限移譲による完全個別対応は、様々な企業のお手本となり、私も視察によく行ったものです。それから約20年、顧客のほとんどがシニアとなった今「ノードストローム」を支えているのは、オフプライス事業とデジタル事業です。マンハッタンにはそのオフプライス業態「ノードストローム ラック」で進出。2017年にヘラルドスクエアにもオープンし、若い層からも支持されています。    そして、コロンバスサークル近くには「ノードストローム メンズ」を2018年4月にオープン。こちらは百貨店というより専門店です。取り扱いブランドは、ヨーロッパデザイナーやコンテポラリー&カジュアルブランドで、百貨店の強みを活かしています。そして、こちらの店で注目は返品ボックスです。オンラインを強化している自社らしく、デジタル処理をして店頭のボックスに返品すればOKというシステム。なんのためにやっているかというと、店頭に少しのお客様に来店してもらうため。もちろん、顧客への利便性提供もありますが、入店客がどんどん減っている百貨店としては、返品さえも顧客のエンゲージメントにつながるような工夫とも言えそうです。  今秋にはウィメンズストアをオープン。そして、在庫を持たないカフェ併設のピックアップストア&サービスステーション「ノードストローム ローカル」のNYに2店オープンします。オールドスタイルと言われる百貨店の新たなロールモデルと言える「ノードストローム」にますます注目です。 … ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2019-07-31
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