山中コンサルティングオフィス

MD Watching

  • ファッションウィークのデジタル化とマ…
    ただいまパリコレも終盤を迎え、デジタルでの発表がデフォルトとなったヨーロッパのコレクションサーキットも終わります。そんな中、本日5日の朝にタイトルにあるテーマについて私へのインタビューが放送されました。   「J-WAVE KONICA MINOLTA GLOBAL SCALE」のHPより… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2020-10-05
  • 2020年夏が終わる ビジネスは泥縄式で
    8月が終わります。そして、残暑が続くものの、夏が終わります。 2020年の夏は、一年前まで思い描いたものとはまるで違ってしまいました。オリンピックで海外から旅行客が押し寄せ、満員電車は限界値を超える。一方、東京では新たな商業施設が次々にオープンし、広域渋谷商圏は華やかさに包まれ、インバウンド消費によりホテル、飲食、物販も盛り上がる。そんなことを思い描いていました。 しかし、stayhomeによりリモートワークがキャズムを超えて定着。都心は信じられないほど空いており、目玉の商業施設のオープンも五月雨式になっています。 商売、特に小売は先が読めないのが常ですが、今回のこの狂いは誰も想定できなかったでしょう。先手、先手できめ細かくマーケティングをしてきたプレイヤーほど、大変な思いをします。 ここは「泥縄式の」商売がどこまでできるかが問われます。「泥縄」とは「泥棒が来てから縄をかける」ということ、つまり後手ということ。先手と比べ後手は何倍もの力が必要。そのため「泥縄式」とはあざけるときに使う言葉ですが、このような状況は誰も想定できなかったわかけですから、泥縄式で頑張る時ですね。   ★SNSでも情報を発信しています FACEBOOK… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2020-08-31
  • タイムレスファッション 2021春夏東京…
      コロナ禍前から、一部で見られていたタイムレスファッション。東京メンズデザイナー2021春夏展に広がりを見せています。   元々メンズファッションは永遠の定番を色や柄、素材、機能でアップデートして行っていくのが多かったのですが、若い層やファッションピープルを対象とした東京デザイナーの中でその取り組みが色濃くなっていることが興味深いことだと思います。   東京デザイナーは、コレクションを作り国内外のバイヤーやメディアに発信してきました。特にショーをやるデザイナーは、ショーに映えるルックを作って話題づくりをしてきましたが、ショーそのものがほとんど無くなり、かつショーやファッショントレンドに同調するのはダサいようなムードが広がっている今、シーズンレスなリアリティを追求し、長期的に支持されるコレクション作りを始めています。   トレンドを次々に作り、服の買い替え需要を作ってビジネスをするということへの疑問は、ほとんどのデザイナーや顧客が持っていたこと。モヤモヤしながら進めていたファッションシステムが、このコロナ禍によりリセットされたのだと思います。  … ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2020-08-28
  • 日本のb8taに行ってみた
    日本に進出したba8taに行ってきました。ba8taは、米シリコンバレー発のショールームで、D2Cプレイヤーをはじめとする出展者の商品を展示し、店頭データを集めて出展者にフィードバックするというというもの。テナント出展料、データ提供料を収入源とするビジネスモデル。   小売のショールーム化やメディア化というのは10年ぐらい前から言われてきましたが、それを専業とするプレイヤーとして米国や日本の一部企業から注目されてきました。今はメイシーズの傘下に入り、米国では先進から定着に移行しつつあります。私もNY出張の際、ハドソンヤーズやメイシーズ内店舗などをチェックしてきました。   そのba8taが、丸井の出資を受けて日本に進出。有楽町の駅近くのビル(昔アルマーニがあった場所)と新宿の丸井1階にオープン。新宿は8月4日(火)、有楽町は8月13日(水)に行ってきました。     店舗環境としてはやはり有楽町の方が楽しく、ビジネス街と駅近という立地もあり、来店客も多いようです。米国で見た時は、そのビジネスモデルの新しさに感心し、出展者の商品やサービスもどこか距離をおいてみましたが、東京の2店舗では生活者としてじっくり見て体験してきました。… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2020-08-16
  • ユースとインバウンド対応の「ミヤシタ…
    やっと「ミヤシタパーク」の商業施設「レイヤードミヤシタパーク」に行ってきました。 美竹坂を降りていったのですが、現れたものはかつての宮下公園とは別もの、外出自粛をしている間に完成したので、まるで一夜城を見たときのような驚きを覚えます。学生時代は散歩に、ファッションウィークではショーを見た公園は屋上となり、天空庭園のような雰囲気。 館は美竹通りから続く道路を挟んで「サウスゾーン」「ノースゾーン」に分かれます。渋谷駅に近い「サウスゾーン」は賑わい対応のためにカジュアル、スポーツ、ストリートやアート、そして屋台村「渋谷横丁」を配し、原宿側の「ノースゾーン」は目的来店性の強いラグジュアリーブランドを配しています。 印象としては、ロンドンのボックスパークのようなユース対応、NYのハイラインのような観光客対応をしているという印象です。またテナント構成は、ドメスティックの新進や新業態が多く、東京のローカル性を楽しめるようになっています。 三密を避けるため、予約制をとっていましたが、私が行った8月7日は検温と消毒だけで入れました。アメリカの人気セレクトショップ「KITH」(ベイクルーズ運営)は入場制限をしていましたが、それ以外は特に混乱なく程よい混み具合に。 一番賑わっていたのは「フードコート」。若者が「フードコート」に集って楽しむ様子を見ていると、「東京もアジアのSCのようになったなぁ」などと感じます。 まだ、一部の店舗は未オープンのまま。海外ではよくあっても、日本のSCではなかった五月雨式開店というのも、コロナ禍によってもたらしたもの。これもニューノーマルになるかもしれませんね。 コロナ禍前に企画したので、「インバウンド」「ユース」「賑わい」がキーワードになっています。また縦長の公園という立地条件から、三井不動産にしては挑戦的な導線のひき方、生活商業の少なさから生活者や就業者対応も少なめ・・・オリンピックまでは耐えることが必要でしょう。それまでのウィズコロナ期においては「インバウンド」「賑わい」は厳しいキーワード。残るキーワード「ユース」をオンラインも含めて発信していくことが必要でしょう。  … ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2020-08-09
  • コロナ禍とクリエーション
    写真:キディル2021春夏展示会 2021春夏デジタルファッションウィークも終わり、東京ではメンズの展示会が始まっています。防疫対策としてアポイントメント制をとっている展示会にいくつか行き、デザイナーの皆様の話を聞いてきました。 やはりコロナ禍は、ビジネスだけでなく、クリエーションにも影響を及ぼしているようです。東京のデザイナーはちょうど緊急事態宣言下であった3月に企画を立てなければならず、アイデアが出てこない、どんなことをやっていいかわからないという状況に陥った方が多いようで、「できれば今シーズンはスキップしたいと」と思った方も。 そのような苦しみの中生まれた2021春夏コレクションを見ると、いくつか共通ワードがあるようです。「原点回帰」「自然礼賛」です。これはデザインでいうと、メンズの普遍アイテム(テーラリング、トラッド、ユーティリティーなど)、リラックスしたシルエット、ハッピーな総柄モチーフなどに反映されているようです。 そして東京のデザイナーが言うのは、日本の生産現場の素晴らしさ。このような状況でもきちんと仕事をし、納期もきちんと守る。これはバイヤーからも聞かれます。日本のきちんとした仕事が実を結ぶ世の中になることを願うばかりです。 このような状況の中、明るい話を聞けたのが「キディル(KIDILL)」。今シーズンも国内セールスは好調だそうです。パリメンズのリアルな展開ができていたら大きく変わったでしょうが、それは今後の楽しみとしたいと思います。   ★SNSでも情報を発信しています FACEBOOK… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2020-07-31
  • コレクションもフィジタルな発表へ
    デジタルファッションウィークを終えて色々なブランドさんの話を聞くと、やはりウィズコロナ期での対応という捉え方の様です。デザイナーはやはり実物を見て欲しいと思う一方、経営側はオンライン発表によるリスクの少なさに魅力を感じている様でもあります。 ビューワーであり、コレクション取材者であり、さらにマーケティングや経営を考える身としては今後はフィジタル(フィジタル+デジタル)な取り組みが増えると思います。 パンデミックによるロックダウンされた欧州ではデジタルのみの取り組みが多かったのですが、自粛に止まったに日本ではデジタルでの発表+ショールームという組み合わせが増えています。   そんな中、印象に残ったのがTAAKKの取り組みです。ダイレクトメールを送り、その中のQRコードを読み取りムービーを見てもらうというものですが、手作り感が溢れて興味をひきます。 まず、ダイレクトメールの中にあるリリースは、森川拓野デザイナーによる手書き。筆圧の強さにデザイナーの熱い思いが伝わります。   QRコードはインビテーション風。ショーの座席番号も書いてあります。 … ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2020-07-27
  • アフターコロナの新宿はどう変わる
    コロナ禍によってネガティブな報道がされる新宿。新宿といえば夜の街というイメージをお持ちの方も多いですが、新宿は歓楽街だけでなくショッピング、オフィス街など多くの表情を持つ世界一ビッグシティ。そのビッグシティがこれから20年に渡り激変していきそうです。 他のニュースに隠れてあまり話題にもなっていませんでしたが、新宿駅の東の新宿ステーションビル(ルミネエスト)と西の駅ビル(小田急百貨店)が高層化し都庁より大きいツィンタワーができるという報道されました。小田急百貨店は2029年の竣工を目指すそう。 渋谷の大改造に匹敵するぐらい、アフターコロナの頃には様変わりをしているかもしれません。その兆しはすでに現れています。東西自由通路や東口の駅前広場の整備などが一部完成しています。 昭和の新宿は東が商業や文化を引っ張ってきました。あまりにもパワフルで多くの客層を誘導してきたあまり雑多なイメージに。平成には南口の開発により、タイムズスクエア、サザンテラスやニュウマンなどのクリーンなゾーンを作り、新宿の新たな表情を見せました。そしてこれからは、東西を結び西口の開発も目白押しのようです。   ウィズコロナ期には敬遠されるビッグシティですが、アフターコロナに向けて着々と変わっていきそうです。 現代アーティスト・松山智一によるモニュメントを東口広場に設置   ★SNSでも情報を発信しています… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2020-07-24
  • デジタルファッションウィークの優劣
    パリファッションウィークの公式サイト ご存知ない方も多いかもしれませんが、ただいま、デジタルファッションウィーク真っ只中です。そして私はStay Homeでリモート取材中です。   ロンドンから始まり、パリオートクチュール、パリメンズと続き今はミラノです。この4つのファッションウィークですが、やはりそれぞれの時期、お国柄によって優劣はついています。   ロンドンは2020年6月12日から14日に開催。ほぼロックダウン中での開催でしたから、新作コレクションはもちろんコンテンツの作り込みさえも難しい状況。そのため、デザイナーのメッセージ発信ビデオ、チャットでのQ&Aなどが多く、その内容もファッションというより社会問題についてであって、ファッションウィークの役割は果たせていませんでした。    パリオートクチュールは2020年7月6日から9日でしたので、コンテンツの作りこみができていましたが、オートクチュールという性格上、服を見せるというより世界観で魅せるという感じでした。ファッションウィークというよりイメージムービーを見る感じで、これも従来のファッションウィークのような情報収集には物足りません。顧客もどのくらい見たのか疑問に思うものが多かったのが事実です。… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2020-07-16
  • 都市型SCの進化系「ニュウマン横浜」
     横浜駅西口にオープンした「ニュウマン横浜」に行ってまいりました。蜜を避けて予約制来店をとっていた同館。その予約制が開けた翌日29日に行ってきました。  最初に抱いた感想は、「百貨店との垣根はますます低くなった」ということです。SCのテナントミックスと百貨店のブランド・業種構成に差がなくなってきたということです。  先に流通業界の覇権を握った百貨店、そのあとに小売業界のデフォルトとなったSCという構図から「百貨店がやらない」「百貨店ができない」ブランドや業態などを構成するのがSCの当たり前でしたが、「ニュウマン横浜」は百貨店が得意としてきた「ラグジュアリーブランド」「化粧品」「自主売り場」を強化しています。   1.ケリンググループが集結したラグジュアリーブランド    「グッチ」「バレンシアガ」「サンローラン」「ボッテガヴェネタ」とケリンググループのスターが集結した1F、2Fはまさに「ラグジュアリーモール」のよう。以前はこれらのラグジュアリーブランドを集結した「ラグジュアリーモール」は、百貨店のない商業地(表参道、六本木、丸の内)にありました。それは百貨店との力関係によるものだったと思います。西梅田の「ハービスエンド」、名駅の「ミッドランドスクエア」、銀座の「銀座シックス」、渋谷の「渋谷パルコ」などもありますが、どれも交通発生源(駅など)から百貨店を結ぶ導線から外れていました。しかし「ニュウマン横浜」は、同じ西口にある横浜高島屋まで至る導線の上であることが驚きです。「渋谷スクランブルスクエア」に続き、百貨店からSCへラグジュアリーブランドの出店政策が移っていることを感じさせます。 2.化粧品売場の強化… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2020-06-30
  • 「UNIQLO TOKYO」で新たなステージへ
         6月19日にオープンした「ユニクロ東京(UNIQLO TOKYO)」に行ってきました。これまでのユニクロは大型店をオープンするたびに新たなステージを作ってきましたが、今季のステージはこれまでより何段も昇ったものになっています。  郊外のロードサイドプレイヤーからカジュアルブランドへのステージに昇った原宿店、グローバルプレイヤーへの扉を開いたNYのSOHO店、アジアにおけるグローバルSPAとしての地位を築いた上海店、凱旋オープンした銀座店・・。そしてこの「ユニクロ東京」は今のファッション小売のモデルケースとなる店舗です。  フィジタル、サステナブル、エシカル、グローカル、ウェルネス、マスカスタマイズ・同店舗を見ると、小売業トレンドのキーワードを体感できるエクスペリエンス型店舗となっています。 「マロニエゲート銀座2」、かつての「プランタン銀座」の地上1~4階、約1,500坪の空間は日常着の買い場だけでなく、ユニクロの取り組みを余すなく感じることのできる過ごし場として機能しています。  1Fは、同店の旬商品や提案が集結する「ライフウェアスクエア」、2Fは「ウィメンズフロア」、3F「メンズフロア」、4Fは「UT」、「スペシャルコレクション」、「キッズ&ベビー」。どのフロアアイテム別陳列をしながら、提案スペースを差し込みながらリズム感を演出。各フロアのVPはSPAというより欧米の大衆百貨店のように提案性を高めています。  多くの生活者がまだまだ外出や不要不急の買い物に対してびくびくしている段階だと思いますが、「行ってよかった」と思える店舗です。… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2020-06-26
  • 上質なチルアウトSC「ウィズ原宿」
      2020年6月にオープンした「ウィズ原宿」。原宿の街のエントランスを大きく変えました。改装した原宿駅の新駅舎を出るとその様変わりに驚きます。その佇まいはどこかコージーな感じ。上層階がレジデンスであるためか、街並みと溶け合う外観が魅力的。ウッドデッキの外階段、神宮の樹々を見渡せるテラスなど、共有スペースもチルアウトできる工夫が見られます。 商業的に考えると無駄なスペースが多いようにも思えますし、坂という特性から導線もちょっとわかりにくいですが、スローダウンが謳われる今、ここも魅力的に見えるから不思議です。 延べ床面積26,600㎡に対し、商業面積約10,300㎡と、建物の割にこじんまりとしてた商業スペースには、「ユニクロ」、「イケア」、そして元々あった「オッシュマンズ」など親しみやすいブランドの大型店が出店。これも今の空気にぴったり。 特に「イケア」は、初の都市型業態ということで多くの来店客が見られました。今回の売りは、雑貨強化とカフェスペース。雑貨は「スウェーデンコンビニ」というゾーンを作り、サステナブルなメッセージを込めた商品が並びます。カフェは、フラッドブレッドを使用したサンドイッチを提供。語らいにもクィックバイトにも対応できます。カフェではオーダーも決済もタブレットで完結。スローな空気感とデジタルによるスマートを体験できます。 … ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2020-06-21
  • コロナ禍によるアパレル業界への影響と…
    www.j-wave.co.jp/original/tmr/scale/13851.html     昨日の6月1日、「J-WAVE TOKYO GOOD MORNING RADIO」の「GLOBAL SCALE」で、事前取材した私の音声がMCの別所哲也さんのナビゲートの中流れました。… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2020-06-02
  • 「JCペニー」と「ジェフリー」も
    米国大手小売り「JCペニー」が経営破綻し、大手百貨店「ノードストローム」傘下のハイエンドセレクトショップ「ジェフリー」が閉店したと報道されました。両方とも一時期各業界をリードしたプレイヤーで、同時期に流れたニュースですが規模や業態だけでなく、その存在価値も違うと思います。 NYマンハッタンモールにある「JCペニー」   「JCペニー」は、業態そのものが今求められていないと思います。ビジネスモデルそのものが難しいのです。今回の破綻は環境変化に適応できず恐竜が倒れたようなものでしょう。 「JCペニー」は、よく百貨店とされますが、日本で多い中高級百貨店ではなく大衆百貨店よりもっと庶民的な業態パッケージ。日本でいうとイトーヨーカドーやイオンから食品売場を抜いたようなもの。量販アパレルとホームセンターの個人ユース部分を足したようなものです。 まさしく、アマゾンが得意とする領域とかぶります。また、今日求められるリアル店舗の様々な要素を兼ね備えてもいません。かつての、アメリカ田舎だったらニーズはあったでしょうが、オンラインの巨人が現れて定着した今、存在余地は非常に少ないと言わざれるを得ません。 2011年にターゲット、アップルでキャリアを積んだロン・ジョンソン氏が、特売からEDLPへ、量販的陳列からデジタル利用のすっきりした売場に変えるなどの施策が行いましたが、立地や客層とマッチせず失策と評価されています。今後再生するとしたら、どのような道があるのでしょうか。非常に興味があるところです。 www.jeffreyusa.com… ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2020-05-20
  • 「レナウン民事再生」に思うこと
    海外企業での大手の破綻に続き、かつてのアパレル大手「レナウン」が民事再生となりました。かつては日本一のアパレル企業だった「レナウン」。私は、その輝きを知っている最後の世代かもしれません。   「レナウン」を私が知ったのは子供の頃のCM。確か日曜映画劇場のスポンサーで、型破りでファッショナブルなCMを新鮮な気持ちで見ていたことを思い出します。   そして、私が就活をする頃、アパレルを目指す学生にとっては「ワールド」「オンワード」と並んで憧れの存在。「ダーバン」「レナウンルック」「レリアン」もグループに擁し、「ビギ」や「ニコル」と比べ、「きちんとした」企業というイメージが強く、神宮前に大きなオフィスを構えていることも「しっかりとした」企業であり、生涯一企業の時代にアパレルを目指す学生にとって輝かしい存在でした。   しかし、平成に入った頃から具合が悪くなり、傘下に入れた「アクアスキュータム」の売上鈍化、「オンワード」の「組曲」「23区」、「ワールド」の「アンタイトル」に並び「エンスィート」の伸び悩み、神宮前ビルや「レリアン」の売却、中国の山東如意のトップに叱責されるテレビ報道…。その華々しく展開した「J.クルー」の撤退、後は同社に関するニュースは悲しいものばかり。統合した「ダーバン」や一時リバイバルした「アーノルドパーマー」、SC業態の「マーノ」、サブスク「着るだけ」などに期待しましたが、全体を好転させるほどにはなりませんでした。   国内チャネル萎縮、海外での不振などの販売が上手くいかなったこと、何より親会社の山東如意の体力低下が大きな要因なのでしょう。やはりこのコロナ渦は、体力のなくなった伝統的企業の寿命を一気に縮めます。伝統的企業は自己資本比率が高いところでないと耐えきれず、ポストコロナの潮流の頭を捉えた新興企業にとっていくのでしょう。  … ... read more
    Source: New MD WatchingPublished on 2020-05-16
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