ギンザシックス 内見会レポート2
国内外にあるラグジュアリーモールで人が入っているのは、「ミッドレンジの取り込み」「上質な最寄り業態の導入」ができているモールです。そして、ギンザシックスも同様の取り組みがされています。
「ミッドレンジの取り込み」としては、ビームスハウス、ドレステリア、フリーマンズスポーティングクラブなどの人気テナントが入居。しかし、それぞれの主力業態よりアップスケールされたものであり、ミッドレンジの厚みが不足していることが不安要素です。ミッドタウンがユニクロや無印を、六本木ヒルズがザラを取り込んでいることを考えると弱さを感じざるを得ません。銀座という大商業地ならではの要因(同チェーンでの商圏バッティング)があるのでしょう。しかし、ラグジュアリーブランドやコンテンポラリーブランドには、銀座にあるにも関わらず出店しているケースがありますので、別業態やスピンオフ業態で、グローバルSPAを取り込んでもらいたかったと感じます。
その中で、目玉はやはり日本初本格的店舗を出店した「ルルレモン」でしょう。アスレジャー人気を作り出した同ブランドは、日本再上陸。以前は早すぎたのでしょうが、アスレジャーの本格的広がりを見せる2017年は出店に良いタイミングといえそうです。店舗の雰囲気は、本国とちょっと異なり、シンプル。陳列密度も高いように思います。
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(ルルレモン)
「上質な最寄り業態の導入」では、地下2Fフードフロアの充実ぶりが挙げられます。デパ地下をアップスケールした雰囲気が魅力で、デパ地下の醍醐味である「お取り寄せ的MD」「コバレ需要対応」がなされています。
また、非食品系のテナントでカフェ併設が目立ったのも特徴です。上層階のアンカーテナントである蔦屋書店はお約束のスターバックスを併設、ディオールは、日本初となる「カフェ ディオール バイ ピエール・エルメ」を、ジョゼフは「ジョーズカフェ」、新感覚キモノのジョウタロウサイトウもスィーツカフェを併設しています。また、プラザは「#0107(オトナプラザ)」という新業態で出店。コールドプレスジュースやコーヒーのスタンドバーを併設していました。
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(フェ ディオール バイ ピエール・エルメ)
B1Fにはビューティーフロアも。中でもシャネルのコスメ自動販売機は、人目をひいていました。
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(シャネルのコスメ自動販売機)
ギンザシックスの内見会は、オープン前日まで行われており、18日、19日にはアニバーサリーなイベントも行われます。次のレポートではその模様をお伝えしますね。
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- Posted: 4月 16, 2017
- Tags: MD Watching