トレンド表流・中流・底流

トレンドには川や海と同じで表流と中流、そして底流があります。
 
表流は、さざなみのようなもので現れては消える流行です。メディアなどが取り上げるものはこれが多く、「来年はこれが流行る」などと言われるものはこれです。その多くはシャンパンの泡のようにはかなく消えていきます。
 
中流は表流より長いスパンで変わるトレンドで、多くのビジネスにおいて重要なものです。大衆が受け入れ始め広がりを見せますので、この中流の頭を掴むことが商売の基本です。
 
そして底流は、深海のようにゆっくりと流れるトレンドで、消耗品や実用品の多くがこのトレンドを取り入れています。
 
 
これらの流れですが、別々に流れている訳ではなく相互に影響を与えながら流れていて、それぞれの潮目が変わるタイミングを見極めて対応することが大事なのです。
 
そして、業界によってそれぞれの流れのタームも変わります。以前はファッションのトレンドが一番クイックと言われていますが、今はフードや飲食などもファスト化が進んでいます。一方ファッッションはトレンド追随による弊害が指摘され、スローなファッッションに注目が集まっています。
 
コロナ禍による価値観の変化が、トレンドのタームを変えてはいますが、表流・中流・底流という3つの流れを見極めて対応することが商売の原理原則であることは変わらないのです。
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