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輸入車ライセンス枠撤廃、自由化・・・ではなかった

輸入車ライセンス枠撤廃、自由化・・・ではなかった

国際貿易産業省が自動車輸入ライセンスの枠を撤廃したことで、ちょっとした騒ぎが起きています。

個人的にはTPP11批准に向けて、いよいよ自由化かと期待してしまったのですが、実情はそうではありませんでした。

マレーシアで輸入車を販売するには、AP(Approved Permit)というライセンスが必要なのですが、これを管理、発行しているのが国際貿易産業省です。

今回の発表は、実質的にライセンスの発行数を無制限にするというわけですが、参入障壁がなくなったわけではなく、100%ブミプトラ資本であること、役員がブミプトラであることなど、保護政策はこれまで通りです。

小さな中古車販売会社だったナザグループが、不動産開発を含む多角経営を手がけるコングロマリットに成長したのは、ライセンス枠を極端に制限していた初期のAP制度が寄与するところが大きかったと思います。一方で、制度自体が腐敗や癒着の温床になっていると言われて久しい事実もあります。

現在、マレーシアには AP ライセンスを持ったブミプトラ企業が164社あり、このうち2017年には22万台から28万台の輸入車が販売されたといいます。

国際貿易産業省のねらいは、競争原理をはたらかせることで価格に弾力性をもたせることなのですが、国民車計画にマイナスの影響がある、既存ブミプトラ企業の利益が損なわれるなど、批判の声があがっています。

これもまた、新政権の正念場と言えそうです。

ちなみに日本車には、特恵関税が発効されており、完成車には30%、組み立て車には10%の輸入税が課せられています。そこへさらに、Excise Duty という物品税が60~105%とサービス税10%が乗っかります。
http://www.maa.org.my/pdf/duties_taxes_on_motor_vehicles.pdf

これはマレーシア自動車協会が2018年9月1日にアップデートした情報なのですが、政府の関税免減実行表によると、すでに輸入税はゼロになっているはずなんですけどね・・・。
https://fta.miti.gov.my/miti-fta/resources/auto%20download%20images/55828dcd657f2.pdf

YRCG マレーシアオフィス
石橋正樹

About the author...

通信社勤務を経て、2004年にマレーシアでビューティー事業会社設立。アジア各国メディアとの人脈と起業経験を生かし、商業施設リサーチ、ビジネスマッチング、販促マーケティングでコンサルティングを行う。美容室 76 STYLE を経営するほか、美眉 & 美まつ毛専門サロン3店舗、飲食業4店舗のアジア出店を支援、実現した。また、日本企業のフランチャイズ展開を香港、マカオ、東南アジアで現地企業との間でまとめた。

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