山中コンサルティングオフィス

中国をめぐるマレーシアの攻防

中国をめぐるマレーシアの攻防

マレーシアが一帯一路の部分的再開に動き出しました。

マハティール首相は昨年5月の政権奪取後、次々に前政権が進めていた大型プロジェクトに待ったをかけていきました。中国の構想にノーを突きつけたとして、日本の主要メディアも取り上げていました。

マレーシアに関連する一帯一路構想は港湾整備、ガスパイプライン事業など、いくつかある中で今回、東西海岸を結ぶ鉄道プロジェクト East Coast Rail Link(ECRL) が進展するようです。

注目されるのは、その交渉役にダイム・ザイヌディン氏が起用されたことです。ビジネスマンとしても大きな成功を収め、第1次マハティール内閣では財務相も務めました。現在は、首相のアドバイザーチームとして閣外から政権を支えています。

ダイム氏が交渉担当に選ばれたということは、おそらく ECRL については、与党内でも意見が分かれるところなのでしょう。

実は今、マレーシアは別の外交政策で中国が重要なカードになりつつあるのです。何度かお伝えしている EU によるパーム油の禁輸処置に関するものがそれなのですが、現地紙はトレンドのキーワードを使って、「EU とマレーシアが貿易戦争へ」などと物騒に書き立てています。

マレーシアパーム油局によると、マレーシアの最大の輸出国はインドで、その次にEU、中国と続きます。
http://bepi.mpob.gov.my/index.php/en/statistics/export/192-export-2018/867-export-of-palm-oil-to-major-destinations-2018.html

仮に EU への輸出が減るようなら、中国に是が非でもさらなる購入をお願いしたいところ。こうした背景もあり、マハティール首相が先ごろ、 EU の出方次第では EU 製品の輸入に制限をかけ、戦闘機などの調達先を中国に変えると示唆したのです。

立志伝中の人のほとんどが華人系であるマレーシアにあって、ブミプトラビジネスマンの最も顕著な成功例として名前が挙がるダイム氏が、どのような手腕を発揮するのか、注目です。

YRCG マレーシアオフィス
石橋正樹

About the author...

通信社勤務を経て、2004年にマレーシアでビューティー事業会社設立。アジア各国メディアとの人脈と起業経験を生かし、商業施設リサーチ、ビジネスマッチング、販促マーケティングでコンサルティングを行う。美容室 76 STYLE を経営するほか、美眉 & 美まつ毛専門サロン3店舗、飲食業4店舗のアジア出店を支援、実現した。また、日本企業のフランチャイズ展開を香港、マカオ、東南アジアで現地企業との間でまとめた。

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